ヴァイブコーディングでアプリを作ったことがあるなら、良くも悪くもデザイナー役も担っていたはずです。そして、仕上がりが他と同じに見えて、思わずうんざりしたかもしれません。
2025年のFigmaレポートによると、非デザイナーの56%がすでにデザイン中心のタスクを実行しています[1]。だからこそ、2026年にデザイナーとエンジニアの期待がさらに重なる中で、ヴァイブデザインはヴァイブコーディングと同じくらい注目されるべきです。私はさらに一歩進めて、「ヴァイブデザイン前にヴァイブコーディングをするな」とまで言いたい。時間とクレジットを節約でき、ヴァイブコーディングしたアプリを際立たせる助けにもなります。
ヴァイブデザイン: AIでデザインする
ヴァイブデザインは、デザイナー向けのヴァイブコーディングのようなものです。デザインソフトを使う実務スキルがなくても、AIを使って「感覚」をビジュアルに変えるだけです。
ヴァイブデザイン向けのAIは、要するにAI UIデザイナー。テキストプロンプト、スクリーンショット、ラフスケッチなどのマルチモーダル入力で、開発に渡せる実編集可能なUIを生成できます。
ヴァイブコーディング vs ヴァイブデザイン

プロダクト開発の文脈では、ヴァイブコーディングはソフトウェアエンジニアリング、ヴァイブデザインはプロダクトデザインです。どちらも、同じLLM(OpenAI、Anthropic、GoogleなどのAI)を使うマルチモーダルAIツールで、意図を必要な形式(コード、またはUI)に変換します。
観点 | ヴァイブコーディング | ヴァイブデザイン |
生成するもの | 動くアプリや機能 | UIレイアウトやビジュアルインターフェース |
主な入力 | ロジックを説明するテキストプロンプト | プロンプト、スクリーンショット、スケッチ |
重視する点 | コード、機能、連携 | レイアウト、階層、色、インタラクション |
代表的なツール | ||
出力 | 動作するアプリやコードベース | 高精細なUI画面やプロトタイプ |
使う場面 | プロダクト機能を作るとき | 仕上がった製品をデザインするとき |
ヴァイブコーディングしたアプリにはデザインの穴がある

アプリをヴァイブコーディングするのは速くて楽しい。でも、どれも同じ見た目なのはかなりもどかしい。
Lovableでダッシュボードを作る。Boltに同じプロンプトを渡す。さらにBase44にも。すると出てくるのは、同じ左サイドバー、同じ角丸カードのグリッド、同じ bg-indigo-500 の紫アクセント。これはAI生成UIの事実上の旗印です。偶然ではありません。これらのツールは、学習データを支配するTailwindのデフォルトと shadcn/ui コンポーネント群を同じように参照しているからです[2]。
見た目は…まあ悪くない。むしろプロっぽい。でもロゴを外すと、どのアプリか見分けがつきません。プロトタイピングならありかもしれない。けれど、実ユーザーが信頼し、課金し、また戻ってくることを想定するなら不十分です。
つまり、どのAIプロトタイピングアプリを使っても、ヴァイブコーディングにはデザインの限界が来ます。
ヴァイブデザインなら、その天井に穴を開けられます。他と同じ部品箱から組んだように見えない、個性あるUIを与えられるからです。
私のAIヴァイブデザインワークフロー
ステップ1: 意図から始める
まず、アプリに必要な画面、機能、セクションをすべて整理します。紙に書き出したり、ラフスケッチを描いたり、チームで進めるならMiro AIでブレストするのも有効です。
たとえば、瞑想アプリのUIを作るとします。ヴァイブ(コーディング)前に、Banani AIで3画面(ホーム、About、Pricing)をデスクトップとモバイル向けにヴァイブデザインしたい。しかも、UI参考がない状態なので、まずはアイデアのバリエーションを見て、必要なら調整してから最終的に開発用に書き出します。
ステップ2: プロンプトを組み立てる(Webアプリ)

まずはホーム画面について、考えていることを一気に書き出します。ここでデザイン要素を固めると、他の画面にも展開しやすいからです。
My prompt:
「Aura」という瞑想Webアプリの高精細なホームページをデザインしてください。
UIは、やわらかなセージグリーンとクリームの配色で、自然体で息苦しくない印象にしてください。ヒーローには、大きな「Start 5-Minute Calm」ボタンを入れてください。
その下に「Daily Rituals」セクションを置き、Sleep、Focus、Anxietyの3カードを細いミニマルなラインアイコンで表現してください。最下部には、今どれだけの人が瞑想しているかを示す「Community Growth」トラッカーを入れてください。
クリーンでモダンなフォントと広めの字間で、余白感と明快さを優先してください。
Note: ホームページ案を3案表示するように指定しました(Bananiは最大5案まで作成可能)。モデルは「Auto」に設定し、最新のGeminiとGPTのバージョンから最適なものを、プロンプトに基づいて自動選択させています。
ステップ3: スタイルを選んで画面を追加する

指示どおり、同じアイデア/プロンプトの3バリエーションが生成されました。要素、コピー、色も指定どおり。紫問題もなし!しかも約30秒でした。
今は最後の案が気に入ったので、手早く最初の2案を削除します。さらに画面を追加するには、最後のデザインにカーソルを置いて「+」をクリックするだけ。すると空のキャンバスが自動生成され、プロンプト入力を求められます。
追加したかったのは About と Pricing の2画面なので、このUIのヴァイブコーディング手順を2回行いました。
Aboutページ:

My prompt:
"Aura の高精細な Pricing ページをデザインしてください。セージグリーンとクリームの配色は維持します。きれいなカードを2枚用意し、『Monthly』プランと『Yearly』プランを表示、Yearly には『Most Popular』タグを付けてください。各プランには4〜5個の特典を、ホームページと同じミニマルなラインアイコンで載せます。主要CTAボタンは目立たせ、'Start 5-Minute Calm' のスタイルと統一してください。"
Pricingページ:

My prompt:
「Auraの高精細なAboutページをデザインしてください。大きくて余白のあるヒーローに『Our Mission』の見出しを置き、有機的な形の自然画像のプレースホルダーを入れてください。その下に『Meet the Guides』セクションを追加し、3つの円形プロフィールプレースホルダーと短い自己紹介を並べます。同じクリーンなフォントと広めの字間を使い、レイアウトはゆるく、息苦しくならないようにしてください。」
ステップ4: UIを編集して磨く

ヴァイブデザインしたPricingページは気に入っていますが、「Free tier」のカードを追加して、コピーも少し直したい。そこで、このキャンバスを選んで、やりたいことをそのままプロンプトに書きます。
My prompt:
「このPricingページを修正し、左端に『Free Tier』の3枚目カードを追加してください。見た目は有料プランより控えめにして、視覚的な階層を保ちます。さらに、ヘッダーのコピーを『Start My Zen Journey』に変更してください。色とアイコンは現在のテーマに合わせて統一してください。」
もし画面全体に満足できないなら、「別のレイアウトを試す」の内蔵オプションでデザイン全体をやり直すこともできます。下のAboutページで見てみましょう。

Note: それでも最初の案が、自分の望みどおりミニマルだったので、そちらを残しました。
ステップ5: モバイル版を作る

アプリのヴァイブコーディングUIに満足したら、そのモバイル版を作成します。Bananiには専用ボタンがあります。画面を選んで「Generate Mobile」をクリックするだけです。(先にモバイル版を作っていれば、「Generate Desktop」が表示されます。)
ヴァイブデザインの階層設計がうまく保たれているのがわかります。特に、デスクトップのヘッダータブがモバイルでは下部タブになっています。
ステップ6: ヴァイブコーディング用にデザインを準備する

ヴァイブコーディング向けUIデザインが終われば、引き渡しもかなりスムーズです。対象画面を選ぶだけで、上部に「MCP経由でエクスポート」か「HTML/CSSをコピー」の選択肢が出ます。Figmaデザインシステムで作業していれば、直接「Figma Export」も使えます。
ヴァイブデザイン用プロンプトテンプレート
ヴァイブデザインの出来は、プロンプト次第で速さも質も決まります(ヴァイブコーディングを思い出しませんか?)。上の例では、vibe design AI softwareのさまざまな面を見せるために少し端折りましたが、普段は最初のプロンプトから要件をかなり具体的にします。参考に、下のテンプレートを使えます。
## 目的
<screen/feature name> を for <app name> に対してデザインし、ユーザーが <primary action> できるようにする。
## 対象ユーザー
ユーザーのペルソナと感情状態を説明する(e.g., 「すぐ助けが必要な疲れた親」)。
## 必須要件
含めるもの: <Feature 1>、<Feature 2>、<Feature 3>。
避けるもの: 嫌いな特定のUIパターンやごちゃつき。
## デザイン意図
雰囲気: <e.g., Editorial, Organic, High-tech, or Playful>.
優先するもの: <e.g., 余白、太字タイポグラフィ、高コントラストな密度>.
## ビジュアル参考
配色: <Primary color> と <Secondary color>。
インスピレーション: <Competitor Name> の <layout/style> を参考にしつつ、<how you want to differ> にする。
AIでヴァイブデザインを始める
ヴァイブデザインは、ヴァイブコーディングしたアプリをきれいにするだけではありません。ロジック起点から意図起点へ切り替え、より意図的にすることです。他者向けに作るなら、アプリとの関わり方を最優先にし、バックエンドもそれを自然に支える必要があります。ヴァイブデザイン向けのAIアプリには、VisilyやFigma AIがあります。
高精細なワイヤーフレームを生成でき、Figma環境にも対応するものを探しているなら、Bananiがおすすめです。
ヴァイブデザインUIに関するFAQ
ヴァイブデザインとは?
ヴァイブデザインは、従来のデザインツールの代わりにAIプロンプトを使ってUIレイアウトを生成・洗練するプロセスです。
ヴァイブデザインはヴァイブコーディングと同じですか?
いいえ。ヴァイブコーディングは機能とコードの生成に焦点を当て、ヴァイブデザインはビジュアルインターフェースの生成と洗練に焦点を当てます。
ChatGPTでUIデザインは作れますか?
いいえ。ChatGPTは直接UIデザインを作れません。少なくともそのままでは無理です。でも、UIアイデア、レイアウト案、フロントエンドコードの生成には役立ちます。
ヴァイブデザインに最適なAIツールは?
最適なヴァイブデザインAIプラットフォームは、ワークフロー次第です。デザインを一発で作り、素早く開発に渡せる点でBananiで一発作成するを好む人が多いです。
参考文献
[1] https://www.figma.com/blog/2025-shifting-roles-report/?fuid=619944597395242401
[2] https://dev.to/jaainil/ai-purple-problem-make-your-ui-unmistakable-3ono




