機能 | AI画像生成、画像エンハンサー、着せ替え、 LoRAファインチューニング |
メリット | 超高速の生成スピード、複雑なプロンプトの優れた処理能力 |
デメリット | 編集機能の浅さ、予測しづらい補正(エンハンス)結果 |
価格 | 無料(100ユニット/日)。有料プランは月額$9から |
代替ツール | Leonardo AI、Higgsfield、MidJourney、Freepik AI (Magnific)、Flora AI |
Krea AIとは?

Krea AI[1]は、画像、動画、3Dアセットに対応したブラウザベースのWebクリエイティブ用ツールです。デザインの自動生成と編集を1つの管理画面で行うことができ、Krea独自の「Krea 2」を含む64以上のAIモデルや、よく使われるFlux、Nano Banana、Kling、Runway、Luma(これらはFreepikやFlora、他社ツールでも利用可能)に対応しています。
Krea AIのCEO兼共同創設者は、Víctor Perez(ビクター・ペレス[2])です。
Krea AIの画像生成テスト
プロダクトチームがKrea AIの画像生成・編集ツールを仕事で実用できるかを検証するため、「PutOn」というアパレル系スマホアプリのモックアップ素材を制作するテストを行います。このPutOnは、ユーザーがお気に入りのおしゃれな服を保存し、自分の全身写真をアップロードして試着後の様子を確認できる、いわばKrea AIの「着せ替えツール(Cloth Changer)」をスマホアプリ化したものです。
1. ホーム:画像またはムードボードから開始する

Krea AIにログインすると、画像生成の参考にできる既存の「画像(Images)」と「ムードボード(Moodboards)」が表示されます。スクロールや検索で気になる画像をタップすれば、プロンプトが確認でき、同じプロンプトを使った「再生成(Regenerate)」も簡単に行えます。
ここで注目の機能がKreaの「ムーボード(Moodboard)」です。複数の参照画像を登録することで、スタイルガイドのようなデザイン基準を作成(Flora AIで「スタイル・リファレンス・ノード」を作成するのと同様)でき、統一感のある画像の指示出しに活用できます。
2. Krea AIでアプリのメインビジュアルを作る
多くの画像生成&編集機能が揃っていますが、今回の目的はアプリUI用のイメージ作成です。早速、以下の詳細な英語プロンプトを使って看板画像を生成してみました:
“Young Black woman on far left, back to camera, face turned with playful wink, left hand holding smartphone, right hand throwing clothes mid-air — dresses, jeans, blazer, swimsuit, party dress flying center frame. The same woman cloned into 5 on the right, huddled in dynamic editorial poses — sportswear, casual denim, formal blazer, swimsuit, sequined party dress. Identical faces across all. Subtle tangerine tint, funky lime green-yellow textured background, bright studio light”

使用したモデルは Krea 2 Large。消費したクレジットは計 ~60クレジット(1画像あたり15)、生成にかかった時間は 約1分 でした。
非常に複雑なプロンプトでしたが、嬉しいことに4枚すべての画像が高解像度で要件をしっかり再現していました。ただし、右側の「同一人物のクローン配置」の指示の精度は、残念ながら不十分でした。
そこで、次はKreaのAI画像編集ツールを使って、このクローン部分の修正を試みます。
3. KreaのAI画像編集機能を検証する
生成された4枚の画像から、最初の1枚を選択して編集ツールに送りました。切り取り(クロップ)からカメラアングルの変更まで多彩なオプションが搭載されています。今回は以下の指示を使って、文字ベースでの部分編集(インペインティング)を行いました:
“1. Match all model faces to the woman on the left holding the phone
2. Show her right hand swiping up the screen — as if pulling clothes out of it
3. Flying clothes should appear to emerge from the phone and fly toward the models on the right
4. Each model should be wearing something in tangerine — a detail, accessory, or full piece
5. Remove the tangerine glow from the upper corners
6. Make background a bright ivory textured gradient, lighter and cleaner”
今回はモデルにFlux 2 Kleinを使用(自動提案された点と、Flora AIの検証時にFluxの精度を評価していたため選択)。編集時間は約30秒と高速。スピードの観点では間違いなく一流です。しかし、修正結果の精度には少し不満が残りました。

修正バージョン1(Edit 1):修正を依頼した6項目のうち、反映されたのは背景色の補正など簡単な2項目だけでした。全体的に驚きを覚えるクオリティではなく、最悪なのは右側の女性モデル2名の衣装が見当違いな衣服に変更されてしまった点です。
修正バージョン2(Edit 2):予期せず変更されてしまった衣類を「元の画像の衣装に戻してほしい」とだけ指定して再トライしました。
“Make the last two models' clothing the same as it was in the original image.”
ですが、出力されたものは衣服の復元が不自然なだけでなく、オレンジ色の差し色がグレーブルーに変更されてしまいました。高度な再描画には弱いと判断し、この段階で簡易的な「色の部分編集」程度での用途に抑えるのが無難だと感じました。

編集ツールでの作業コストは、1つの編集につきわずか1クレジット。唯一ここだけが素晴らしい点です。
4. KreaのAI画像エンハンサー(超解像・補正)を検証する
あまり期待はせず、一番仕上がりのマシだった画像を「AI画像エンハンサー」に送りました。「Send to Enhance(補正ツールへ送る)」ボタン1つで素早く遷移できるユーザー体験はとてもスムーズです。
補正ツールでは、テキスト指示(プロンプト)の指定のほかに、再現度(Resemblance)、鮮明さ(Clarity)、輪郭の強さ(Sharpness)といったパラメーター設定が行えます。指示と設定のスライダー調整のバランスを掴むには、試行錯誤が必要です。今回、以下の2通りのアプローチを試しました:
i) プロンプト指示あり: “Make the models on the right clearer and the same for the flying clothes as well.” (右側のモデルと宙を舞う衣服を、よりくっきりと描写する)とし、AI強度をやや高めに設定。
結果:解像度は増したものの、女性の顔つきや衣服の形自体の変更が大きく入ってしまいました。
ii) プロンプト空欄+AI強度を下げ、「再現度」と「シャープネス」を高めに設定。
結果:元の構造を維持したまま鮮明な高画質化ができました。しかし、顔がシャープになったことで、逆にモデルの顔の歪み(破綻)が強調される結果となりました。

Kreaの画像補正は、1回あたり約30秒の時間と15クレジットを消費します。
試行錯誤を繰り返せば完璧な補正が可能かもしれませんが、感覚を掴むのに時間がかかるため一度切り上げ、アパレルアプリ用の別アセット作成へと進みます。
5. Krea AI「着せ替えツール」のモックアップ作成
アプリの「バーチャル試着」機能を表現するために、モデル画像(アプリのユーザーを想定)と、数パターンのコーディネート写真を調達。Krea AIの着せ替え(Cloth Changer)ツールで衣服を差し替えました。

この結果は非常に満足のいくもので、モデルの骨格や特徴を自然に維持したまま、違和感なく服を差し替えることができました。服のシルエットに合わせて、不自然さが無いようモデルの姿勢や腕の位置をKreaが自律的にブレンド調整してくれたのが印象的です。
この仕上がりなら、スマホアプリの画面(UI)を構築するアセット(素材)を十分に賄えます。素材を揃えたところで、AI搭載のUI生成ツールであるBanani AIにそれらをアップロードし、次のデザイン指定を行いました:
“Design a Gen Z fashion mobile app called PutOn using the uploaded images as references. Warm ivory background, tangerine and black accents, playful rounded sans-serif typography, fun and peppy energy.
Screen 1 - Homepage: PutOn logo top left, hero image from uploaded reference, tangerine CTA button, horizontal clothing card scroll showing the uploaded clothing items.
Screen 2 - Try-On Setup: uploaded model photo center screen, three starred clothing thumbnails on right using uploaded clothing images.
Screen 3 - Try-On Result 1: uploaded model wearing first clothing item from reference.
Screen 4 - Try-On Result 2: uploaded model wearing second clothing item from reference.
Warm ivory throughout, rounded corners, bottom nav on all screens.”

Banani AIで作成されたPutOnのアプリUIはこちらから確認・無料でアレンジ可能です >
Banani AIは、これら4つのモバイルUI画面(最初のバージョン)をわずか約3分で出力しました。 ホーム画面内に表示されている「Trending New(注目の新作)」カード部分に、アップロードした着用イメージの画像が正しく自動配置されています。微調整を加えるだけで即実用可能なレベルに組み上がりました。
Krea AIの画像生成モデル・ツールまとめ
モデル名 | 消費クレジット/ 1回あたり | 生成速度 | 画質・クオリティ | 検証メモ |
Krea 2 Large | 約15クレジット | 数秒 | 高解像度、細部まで綺麗 | 4枚同時生成:トータル ~77クレジット |
Krea 2 Turbo | 約2クレジット | 約15秒 | 大枠は指示通りだが、顔のブレや指の描写ズレが目立つ | 最速・格安だが微細な精度を欠く |
Krea 2 Medium | 約5クレジット | 遅い | 鮮明な出力。逆に顔・細部の荒さが目につきやすい | 画像の高画質補正(アップスケール)に採用 |
Flux(Kreaインターフェース経由) | 約5クレジット | 速い | Krea環境下では期待通りの結果が出にくい | 専用の外部生成サービスで使用した方が良好 |
Flux 2 Klein | 約2クレジット(部分編集なら1回1消費) | 約30秒 | 高度な指示指定は苦手。単純な配色の微調整向け | 画像の部分編集ツールで自動推奨されるモデル |
Krea Enhance | 約15クレジット | 約30秒 | 調整が困難。パラメーター次第で元画像の形状が崩れる | 意図通りの高精細化にはスライダー調整の慣れが必要 |
*補足:テーブルに記載されている数値および結果は、今回の検証テストにおける各Krea AIモデルの生成結果データの合計値・詳細をまとめたものです。
Krea AI画像のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
画像生成の処理スピードが驚異的に速い。Krea 2 Turboなら4枚の画像を約15秒で作成可能。 | 処理にかかるコンピューティングコスト(クレジット)の目安が、生成を実行するまで確認できない。 |
ムードボード機能によりスタイルの統一が簡単。参考画像から瞬時にスタイルガイドを作成し再利用できる。 | 同じFluxエンジンを積んだ他社専用プラットフォームと比べると、Krea内でのFluxの再現性が不満。 |
複数の人物や背景コーディネートを伴う複雑な指示であっても、高精度にプロンプトを解釈可能。 | 同じ顔をしたクローンを1枚の画像に複数人自然に出し分けるような「顔のクローン・複製」指示は苦手。 |
部分的な変更や色変えなどのAIエディター修正が1回1ポイントと非常に低コストで利用可能。 | 詳細な部分修正において大幅な描き直し指示を行うと、多くの指定が無視されるか不正確な出力になる。 |
「着せ替え」の完成度は抜群。モデルの元々の身体特徴を保ったまま、ポージングも含め服を差し替えられる。 | 高画質化(エンハンス)機能の挙動が不安定。調整パラメーターの塩梅が繊細でノイズが入りやすい。 |
Krea AIの料金体系

Krea AIにおける計算クレジット(Compute Units)について
多くの画像生成プラットフォームが専用チケット(Credits)制を採用しているのに対し、Kreaは「Compute Units(コンピューティング制限)」という独自の単位を使用します。処理プロセスの重さ(解像度等)に応じて都度消費され、他のSaaS系プロダクトの月間トークン枠に似たシステムです。
画像生成時におおよその目安が表示されますが、プロンプトの文字長や複雑さで実際の消費量は変動します。部分補正や高画質化(Enhance)にかかる実際の数値は、処理を完了するまで不明な仕様です。
Krea AI フリー(無料)プラン
Krea AIは、「1日あたり100ユニット」まで無料で使えるお試しフリープランを展開しています。クレジットカード登録は不要で、リアルタイム生成や一通りの基本機能に触れてみるのには十分ですが、込み入った編集や高輝度処理を行うとすぐに1日分の限界に達してしまいます。
リアルタイムキャンバス生成(Real-time Canvas)の全機能利用
動画生成、3D生成、リップシンク編集などは利用不可
アップスケーラー(最高2Kまで制限)
LoRA(機械学習モデルの追加トレーニング)機能の制限
商用利用ライセンス非対応
Krea AI 有料プラン(月額・年プラン)
プラン | 月額料金(ドル) | 最大ユニット数 | 主な提供機能 | おすすめユーザー層 |
Basic | $9/月 | 5,000ユニット/月 | Krea 2のすべての画像&3D生成、LoRA(最大50画像まで)、4Kアップスケール、商用ライセンス | 個人クリエイター、時折使いたい方 |
Pro | $35/月 | 20,000ユニット/月 | 全映像生成モデル(Veo 3.1, Kling, Runway他)、ノードワークフロー機能、8Kアップスケール、一括割引 | プロのwebデザイナー、日々のルーティンワークで使用する方 |
Max | $105/月 | 60,000ユニット/月 | 上限なしLoRA微調整(最大2,000画像)、複数同時処理、標準画像のリラックス(制限なし)生成、最大22K補正 | アクティブな商用開発、広告・映像プロダクション |
Business | $200/月 | 80,000ユニット/月 | 最大50ユーザー、共同作業プライベートNodeアプリ、LoRA(最大20,000画像)、シート役割別の管理制限 | 小規模・中規模デザインチーム |
Enterprise | 個別見積もり | 個別割り当て | 専任サポート(SLA)、操作履歴・監査機能ログ、分析、シート別支出(クレジット制限)管理機能 | 大規模企業・セキュリティ重視のクライアント |
※補足:いずれの有償プランも「年額支払い」を選択することで月々40%OFFの割引が適用されます。
Figma(フィグマ)のアドオン・連携用プラン費用はこちら >
Krea AIに代わる代替ツール比較
Leonardo AI vs Krea AI

Leonardo AIは、Web上で動作する高品質なイラスト生成・キャラクターアセット生成特化のプラットフォームです。主にインディーゲーム制作者やゲームアーティスト、コンセプトビジュアルを制作する専門デザイナーから高い人気を集めています。
選ぶ理由:特定のデザインスタイル(アニメ調やダークファンタジーなど)を高精度で固定する「カスタムファチューニング(LoRA)」周りのエコシステムにおいて、圧倒的に層が厚い点です。
Higgsfield vs Krea AI

Higgsfieldは、一貫性のあるキャラクターデザインや、任意のモーション動画への姿勢移植、DaVinci Resolveプラグインなど、映画・SNS等の映像コンテンツ制作を専門としたAIエンジンです。
選ぶ理由:動画生成における詳細な動きの制御(物理演算的なコントロール)が強み。サードパーティ製エンジンを統合するKreaとは異なり、動画処理をメインコアに置きたい場合に適しています。
MidJourney vs Krea AI

Midjourneyは、プロンプト指示に対するアーティスティックな構成再現力において、業界最高峰の美しさを誇る画像生成エンジンです。現在ではDiscordのみならずWeb用の独自生成管理ダッシュボードからも操作可能です。
選ぶ理由:写真素材やグラフィックアートの見栄え、構図クオリティの限界値はKreaより遥かに上に位置します。コスト設定が定額のみで高めですが、とにかくプロレベルのトーン・マナーを要求する場合に最適です。
Freepik AI (Magnific) vs Krea AI

素材サイトとして馴染み深いFreepikは、Magnific AIを吸収したことで、今や最強のジェネレーティブAIツール群へと変貌しました。41種を超える主要なAIモデルを自在に切り替えながら高品質な部分加工が可能です。
選ぶ理由:高品質なストックフォト(写真・イラスト・ベクター)アセットという巨大ライブラリを同じ画面で検索・並行利用できるため、プロトタイプを組むプロダクトチームの実務において無駄な移動が省けます。
Flora AI vs Krea AI

Flora AIは、無限キャンバス上にノード(パーツ)を組み立てて、複数モデルや処理をバケツリレー式に連鎖(チェイニング)できる、ギーク向けのビジュアル生成ツール群です。
選ぶ理由:指示命令のパイプライン(システム設計)が組めるため、複数の複雑な自動化生成ができます。手軽でスピーディな生成にはKreaが適していますが、システム的な複雑さを実現したい場合はFloraが圧倒的に勝ります。
結論:Krea AIはアプリ開発のUIデザイン素材に向いている?
「部分的な使い方はあり。しかし、使いこなすには根気が必要」というのが結論です。実際に複数の素材を構築した手応えとして、Krea AIの動作の速度・UIの分かりやすさは素晴らしいものでした。しかし、部分的な画像修正(インペインティング)の打率は低く、結果がブレるため、コントロールには慣れ(パラメーターの感覚)が求められ、検証に多額のクレジットが消費されがちです。
特にアプリのプロトタイプ(UI画面)をアセット込み。かつ最速で出力したい場合には、Banani AIが適しています。より安く安定して、Figmaへのレイアウト書き出し(インポート)、MCOでのモックアップ作成などもサポートしており、プロダクト検証用として非常に高い俊敏性を提供してくれる相棒になるでしょう。
Krea AI 画像生成に関する重要Q&A
krea.aiは安全で、セキュアなツールですか?
はい、安全です。Krea AIは「a16z」(アンドリーセン・ホロウィッツ)、Google Gradient Venture等、業界最大手のVCファンド数社から支援を受けており、全世界191カ国に3,000万人以上の利用者を持ちます。明確なプライバシーポリシー(有料契約チームに対するモデルの追加学習の拒否条項等)も用意されています。
Krea AIは無料で使い続けられますか?
完全無料とはいきませんが、クレジットカード不要で毎日取得できる配給クレジット(100コンピューティングユニット/日)の範囲であれば、お金を払わずに生成機能や着せ替え機能を永久に試すことができます。
Krea AIはMidjourneyより優れていますか?
用途によります。複数のAIエンジン(64以上)切り替え、動画生成、ライブキャンバススケッチ、といった「何でも入っている統合性」とスピードではKreaの圧勝です。一方、フォトリアルな一貫性や、映画的で芸術性に優れた出力クオリティそのものの安定感ではMidjourneyが秀でています。
なお、Midjourneyは完全有料プランのみであるため、手軽に体験してみたい初心者にはKrea AIが圧倒的に選ばれています。
アプリUI作成用途において、Krea AI画像の最良の代替サービスは?
最有力はBanani AIです。テキストによるUIの構築プランから各種デザインパターンの自動配置に加え、背景や看板素材などの「AIグラフィックアセット」も内部で自律解決して生成・マッピングするため、全体をスムーズに構築したいアプリデザイナーに最適です。
検証リファレンスリンク
[1] https://www.krea.ai
[2] https://www.linkedin.com/company/krea-ai




