プロ仕様の画像生成において、Midjourneyの料金は月額30ドル。そう思っていませんか?実は違います。クライアントワークではステルスモードが必要なため、月額60ドルのProプランが必須になります。そうでなければ、制作したブランド資産がMidjourneyの公開ギャラリーにさらされてしまうからです。さらに、繰り越しのない「Fast GPU時間」の未使用分という埋没コストも加わります。月末には、実際の画像1枚あたりのコストが広告表記より30〜50%も高くなっている可能性があるのです。料金ページを見るだけでは分からない、Midjourneyのサブスクが本当に得かどうかの真実がここにあります。
この2026年最新Midjourney料金ガイドでは、初期の無料画像生成から、画像・動画向けの高度なGenAI料金体系、そして競合他社の価格設定までを徹底解説します。
過去の遺物となったMidjourneyの無料版

2022年中盤のリリース当初、Midjourneyは完全に無料でした。しかし、2023年中盤に無料枠は完全に撤廃されました。
リリース当時は、Discordサーバーからのみアクセスできる画期的なプロンプト画像生成ツールとして一世を風靡しました。しかし、圧倒的な需要とディープフェイク画像(バレンシアガを着たローマ教皇など)の急増により、無料提供の維持が困難に。その結果、無料枠を完全に廃止し、ウェブサイト(midjourney.com)経由の有料サブスクリプションへと移行しました。
2026年現在、Midjourneyの無料トライアルは提供されていません。ただし、料金ドキュメントによると、モバイルアプリ「Niji Journey」(iOS/Android)経由であれば、限定的なトライアルが利用可能です。
裏ワザ:Meta AI経由でMidjourneyを無料で使う
2025年8月、Metaは画像生成機能の強化に向けてMidjourneyと提携しました[2]。これにより、現在誰でもmeta.ai(ブラウザのみ)で無料アクセスが可能です。高度なスタイルブレンドこそ使えませんが、サブスクなしでおなじみのMidjourneyクオリティを体験できます。
FreepikがMagnific AIになって何が変わったか >
Midjourneyのサブスクリプションプラン
多くのAI画像生成ツールとは異なり、Midjourneyはフリーミアムモデルを採用していません。その代わり、Fast GPU時間(制限あり、または優先)と、無制限のRelaxモード(待機列あり、または無料)を組み合わせた4段階の月額サブスクリプションというハイブリッドな料金体系をとっています。支払うのは生成クオリティではなく、「速度」と「プライバシー」に対してです。
評価できる点として、どのプランであっても、生成した画像・動画の商用利用権はサブスク解約後も維持されます。

プラン | 月額料金 | 画像生成枚数 (Fast) | Relax | Fast時間 | モデル | 同時ジョブ数 |
Basic | $10 | 約200枚 | なし | 3.3時間 | すべて | 3 |
Standard | $30 | 約900枚 | 無制限 | 15時間 | すべて | 3 |
Pro | $60 | 約1,800枚 | 無制限 | 30時間 | すべて + Stealth | 12 |
Mega | $120 | 約3,600枚 | 無制限 | 60時間 | すべて + Stealth | 16 |
注意:
- 年払いはすべてのプランで20%オフになります。
- モデルはバージョンごとにリリースされています。最古は2023年12月のV6、最新は2026年4月のV8.1です。また、イラスト特化モデル「Niji」も含まれます。
- すべてのプランで画像から動画への生成に対応しています。テキストからの動画生成は未対応です。
Midjourney動画生成の料金体系
Midjourneyでの動画生成は、契約プランの「Fast時間」を消費します。動画専用の別プランは存在せず、動画を生成すると月間のFast GPU枠を早く消費する仕組みです。
そのため、動画生成を実用的に行えるのは、十分なFast時間があるProプランまたはMegaプランのユーザーになります。
画像・動画生成コストを決める要素
この料金モデルからも明らかなように、私たちが支払うのは画質ではなく「速度」と「プライバシー」です。金銭的コストと作業時間の両面からコストを考える必要があります。
速度モード(最大のコスト要因):
Fastモード: 優先生成(画像1枚につき10〜30秒)。月間のFast GPU時間を消費します。使い切ると、アップグレードするかRelaxモードへの切り替えが必要です。
Relaxモード: 低優先(画像1枚につき1〜10分)。Standard/Pro/Megaプランで無制限に利用可能。時間はかかりますが無料で使えます。急ぎでない作業に最適です。
制限事項:
Fast GPU時間: 月の「速度バジェット」。Basic(3.3時間)からMega(60時間)まで。未使用分の繰り越しはできません。画像1枚の生成につき平均約3〜4分のFast時間を消費します。
同時ジョブ数: 同時に並行処理できる生成数(Basic/Standardは3、Proは12)。大量処理時のワークフロースピードに影響します。
プライバシー制限:
ステルスモード(Pro/Mega限定): クライアントワークでは必須となる非公開設定。これには月額60ドル以上のコストがかかります。
超過リスク:
Fast時間切れ: Basicプランでは追加枠を1時間あたり4ドルで購入可能。他プランではアップグレードするか、無料だが遅いRelaxモードを使用します。ライトユーザーは未使用時間を捨てることになりがちです。
おすすめのMidjourneyサブスクは?
結論: ほとんどのユーザーには、Relaxモードが無制限で使える「Standardプラン(月額30ドル)」がベストです。ただし、守秘義務のあるクライアントワークでステルスモードが必要な場合は「Proプラン(月額60ドル)」一択になります。
その他の用途別の目安:
Basic(月額10ドル)が向いている人:
本格導入前にプロンプトの練習をしたい
趣味や個人利用でカジュアルに試したい
自社のワークフローに適しているか検証したい
月200枚以下の少量のサイドプロジェクト
Standard(月額30ドル)が向いている人:
月200枚以上の画像をコンスタントに生成するクリエイター
定期的なコンテンツ発信を行うデザイナー
機密保持の必要がないプロジェクトでAIを活用するチーム
プロのソロクリエイターに最もバランスの良いプラン
Pro(月額60ドル)が向いている人:
ステルスモードによる機密保持が必須の受託案件
公開前のブランドアセットを生成したい企業
StandardのFast時間枠(15時間)を使い切ってしまう大量生成ユーザー
年間売上100万ドル以上の規模の企業(Midjourney規約による義務)
Mega(月額120ドル)が向いている人:
月1,000枚以上を生成する制作スタジオ
複数タスクを並行処理する、大規模な一括生成ワークフロー
多数クライアントの同時進行プロジェクトを抱える代理店
Proの30時間枠でも毎月不足する場合のみ推奨
Midjourneyで「払いすぎ」が発生する罠のシナリオ
これは批判ではなく、現実的なコスト管理のためのアドバイスです。AIプロダクトデザイナーとして、誇大広告の陰に隠れた実質コストを見てきました。無駄な支出を防ぐため、以下の罠に注意してください。
シナリオ1:繰り越し不可の残数消滅トラップ
月40〜80枚ほど生成するフリーランスデザイナーが、ゆとりを持って15時間のFast時間があるStandardプラン(月額30ドル)を選んだとします。しかし、使い切れなかった時間は消滅します。
実際の運用状況:
1ヶ月目:15時間のうち5時間だけ消費。残りの10時間(約20ドル分)はそのまま消滅。
2ヶ月目:繁忙期につき15時間を使い切り、Relaxモードか追加アップグレードを余儀なくされる。
3ヶ月目:再度需要が落ち着き、またしても有料のFast時間を無駄にする。
実質的な損失:月額30ドル(年間360ドル)でも、使い切れない月が多ければ、年間30〜45ドル分を文字通りドブに捨てていることになります。
回避策:稼働の波が大きいならBasicプランに留まり、日々の作業量からアップグレードの必要を再考しましょう。稼働率が常に80%を超える場合のみ年払いを採用し、そうでないなら20%の割引に踊らされないようにしましょう。
シナリオ2:ステルスモード縛りによるコスト倍増
クライアントワークのために、ひとまずStandard(月額30ドル)で制作をスタート。しかし途中、クライアントから「他社に見られないように」と当然の要請があり、ステルスモードがProプラン(月額60ドル)からしか使えない事実に直面します。
実際の運用状況:
1〜2ヶ月目:個人ワークでStandardを活用。生成画像はすべてパブリックギャラリーに自動公開される状態。
3ヶ月目:守秘義務案件が入り、プライバシー設定のために急遽Proプラン(月額60ドル)へ移行。
4ヶ月目以降:継続案件のためにPro(月額60ドル)の維持を強いられ、月間コストが倍増。
実質的な損失:1年間の受託稼働で本来360ドルのはずが720ドルに。特定の1機能(ステルス)のために、年間360ドルの追加支出を余儀なくされます。
回避策:最初からそのコストを織り込んで予算計画を立てましょう。Proを使い続けることが決まっているなら、月払いより年間計144ドル節約できる年払い(月額換算48ドル)に切り替えるのが鉄則です。
シナリオ3:速度を求めるがゆえのアップグレード
月約200枚生成するクリエイター。Standardプラン(月額30ドル)で、納期にも余裕があるので無料のRelaxモードで済ませようと考えています。
実際の運用状況:
1〜2ヶ月目:Relaxモードで十分回る。生成を待ちながら他のタスクを並行処理。
3ヶ月目:案件のタイトな増量に伴い、Relaxモードの待ち時間がボトルネックに感じられ始める。
4ヶ月目:Fast時間欲しさにPro(月額60ドル)へ変更。作業は爆速化するもサブスク代は2倍に。
実質的な損失:こなす仕事量は同じでも、月30ドル(年360ドル)の追加支出。純粋に「待ち時間を削るためだけ」のコスト増です。
回避策:アップグレード前に「短縮できる時間」が本当に月30ドル以上の金銭的価値(時給比)を生むか計算しましょう。急ぎの確認はFastモード、最終生成や検証はRelaxモードといったハイブリッドな使い分けで解決できることも多いです。
画像生成AIツールの価格・仕様比較

ツール名 | 無料枠 | 最安プラン | 最高プラン | 最適な用途 |
Midjourney | なし | $10/月 (Basic) | $120/月 (Mega) | ハイクオリティで芸術的なクリエイティブ。商業デザイン。 |
Freepik | 毎日20枚まで無料(ウォーターマーク付) | $5.75/月 (Essential) | $25/月 (Premium+) | SNS用の素早い画像制作 |
Banani | 月約170クレジット(透かしなし) | Plus: 100クレジット/月 (高速) | Pro: 無制限クレジット | UI/UXデザイン。インタラクティブプロトタイプ作成 |
あり(毎日100クレジット) | $9/月 (Basic) | $70/月 (Max) | 64種以上の画像生成AIモデル、動画/3D対応 | |
あり(月500クレジット) | $16/月 (10,000クレジット) | $48/月 (60,000クレジット) | ノードベースの制作フロー、Style DNA機能 | |
Nano Banana | 初回5枚無料 | $9.99/月 (50枚) | スケールプランあり | 低予算重視。Google Geminiクラスの高い描写力 |
Leonardo AI | 毎日150トークン | $10/月 (8,500トークン) | $48/月 (60,000トークン) | ゲーム素材、キャラクター固定、LoRA学習 |
Kling | 毎日66クレジット(透かしあり、非商用) | $6.99/月 (Standard, 660クレジット) | $127.99/月 (Ultra, 26,000クレジット) | 高品質AI動画生成、物理挙動のリアリティ重視 |
Seedance | 限定的な無料アクセス | $19.9/月 (36,000クレジット/年) | $62.9/月 (156,000クレジット/年) | AI動画、ネイティブ音声。クレジット無期限繰り越し |
Higgsfield | あり (限定クレジット) | $15/月 (200クレジット) | $99/月 (3,000クレジット) | マルチモデル動画生成。カメラワークのシネマティック制御 |
ImagineArt | 無料プランあり | クレジット都度払いプラン | エンタープライズ向け個別見積もり | 画像・動画・音声・編集が一体となった万能ツール |
ChatGPT (DALL-E) | 1日2枚まで(無料枠) | $20/月 (Plus, 約50枚/3時間) | $100/月 (Proプラン) | テキスト埋め込み、チャット形式の部分編集 |
クオリティと価格のバランスをMidjourneyと比較した時、用途別に以下のツールをおすすめします。
圧倒的安さ: Nano Banana(初月4.95ドル、翌月以降9.90ドル)
無償枠の充実度: Banani AI (月約170枚分)
最もお得な動画生成: Kling(月額6.99ドル)または Seedance(月額19.9ドル、繰り越しあり)
極上のアート品質: Midjourney (月額30ドル Standard)
オールインワン: Higgsfield または ImagineArt (統合型)
Midjourneyにお金を払う価値はあるか?
ビジュアル表現が売上に直結するビジネスであれば、Midjourneyに月30ドル払う価値は十分にあります。その圧倒的な描写力はシネマティックなアート表現において無二の存在です。しかし、繰り越し不可やステルス縛りなど実質コストが高くなる側面もあるため、事前に稼働の波を見定めて契約を検討してください。
一方で、アプリやWebのUI/UX用画像を効率よく生成・編集したいデザイナーには、Bananiがより賢い選択肢です。Geminiを搭載し、低コスト、爆速、かつプロトタイピングに特化した編集・書き出し機能が充実しています。
Midjourney料金に関するよくある質問
Midjourneyは無料ですか、それとも有料ですか?
完全有料です。2026年現在、無料プランはありません。「Niji Journey」のモバイルアプリ限定でのみ、部分的なお試しが可能です。
月額料金はいくらですか?
Basic (10ドル/月)、Standard (30ドル/月)、Pro (60ドル/月)、Mega (120ドル/月) の4種類です。年払い契約で20%割引になります。画質の違いではなく、主に生成速度とプライバシー保護機能でプランが分かれています。
Basicプランで生成できる画像枚数は?
月額10ドルのBasicプランには3.3時間分の「Fast GPU時間」が付属し、Fastモードの画像にしておよそ200枚生成できます。
月途中で枠を買い増しできますか?
はい、Basicプランのみ可能です。不足した場合、1時間あたり4ドルでFast GPU時間を追加購入できます。不定期の増量に適しています。
Midjourneyに代わるおすすめの無料ツールは?
契約なしでハイクオリティな美しさを試すなら、Gemini搭載のBanani(毎月約170クレジットまで無料)が最適です。アプリやウェブのUI/UX、インタラクティブプロトタイプ用として定評があります。
参考文献
[1] https://www.midjourney.com/
[2] https://techcrunch.com/2025/08/22/meta-partners-with-midjourney




